🗓 2025年04月19日
【パリ時事】ルビオ米国務長官は18日、ロシアとウクライナの和平実現の兆しがなければ、トランプ米大統領が数日以内に交渉の仲介を断念する可能性があると示唆した。部分停戦合意後も戦闘は続いており、ロシア、ウクライナ双方に早期の決断を迫った形だ。
トランプはウクライナ戦争を1日で終結させると言って大統領選を戦った。プーチンは西側諸国の経済制裁をかいくぐって軍需産業中心に景気を良くしている。中国インドはロシア産原油を値切って割安で輸入している。ロシアはトランプの口車に乗って急いで停戦する必要性がない。ウクライナ軍は兵力不足だ。当初はコサック魂で侵入者を撃退しようと頑張ったが今や国民に厭戦気分が広がる。ウクライナで侵略がまかり通れば自国の安全が脅かされるバルト3国は地雷敷設の条約から離脱した。
戦争が長引くほどウクライナ軍は弱体化し、中国からも志願兵を集めているロシア軍に有利だ。中国人は年収350万くらいでロシアの誘いに応じてくるという。習近平は自国の民間人が勝手にロシア軍に応募していると預かり存ぜぬ態度をとり続けている。北朝鮮と違い軍隊を派遣しているわけではないと見て見ぬふりをしている。
アメリカが仲介から撤退すれば、戦争終結の見通しは立たなくなる。新たなる強力な経済制裁もアメリカは持ち合わせていないのだろう。効果的にプーチンに譲歩させる手段は核ミサイルしか残っていないから早々と仲介断念を持ち出してきたのだろう。関税戦争で世界を敵にトランプが土俵を飛び回っている。トランプよ。あなたは翔猿ではないんだよ。下手な芝居をやってるならみんな劇場から帰ってしまうよ。
(文責:岩澤信千代)