富士山が3,776メートルに対して玉山（新高山）は3,952メートルとされています。玉山は台湾に実在する。台湾が日本の統治領になったときに明治天皇によって「新しく日本一となった最高峰」を意味する名前がつけられた。

トラトラトラは、太平洋戦争の始まりである日本軍が真珠湾奇襲により開始されることを伝えた電信の暗号略号である。

意味は「ワレ奇襲ニ成功セリ」ということだ。同名の映画のご記憶がある方が多いだろう。

Uチューブで上記タイトルの戦記映画を見た。1208は真珠湾攻撃の日12月8日の意味である。7時40分に奇襲攻撃は始まった。山本五十六連合艦隊司令長官はじめ、戦う前から米国との国力の差に気が付いていたものは軍部にも多くいた。山本五十六は海軍時間の時に三国同盟に強硬に反対したが陸軍に押し切られた。米内光政海軍次官が更迭され山本五十六は艦隊司令官に左遷となった。しかし、陸軍大学校でも優秀でなかった東条英機が首相になってしまった。暴走を止める人物は当時の日本にはいなかった。元寇の時のように神風が吹くと誰もが信じていた。

結果物量に優る米国が勝利した。最後まで一億総玉砕を主張する一団もあった。戦争で甘い汁を吸った勢力は既得権益を守ろうと必死だった。その勢力に玉音放送の音盤が見つかったら大変だった。太平洋戦争は日本に何をもたらしたか。天皇の役割は。解明されるべきことは多い。半藤 一利は一番の研究家であった。半藤は長岡藩士の後裔である。こんなところにも小林寅三郎の米百俵の遺伝子が残っていたのだ。そういえば反戦主義だった山本五十六太平洋艦隊司令長官も長岡藩家老の子孫である。山本家は長岡藩の名家で代々家老職である。五十六は本名高野五十六といった。高野の実父が56歳の時に生まれたので五十六と名付けられた。長岡藩旧藩主牧野が名家の名跡が途絶えるのを防ぐため高野五十六に山本家の後継者になることを望んだのである。ちなみに山本五十六の妻は会津藩士の後裔の三橋家から嫁いだ。

今インパール作戦の東条英機の演説が写っている。この作戦は飛行機の援護も弾薬も食料もない死の行進である。インド自由軍の旗も日章旗が掲げられることはなかった。東条の学徒出陣の演説がむなしく響く。サイパン玉粋により東条内閣は瓦解したが、それでも一億総玉粋を唱え、退役軍人は徴収された。人間魚雷・特攻隊が最後の出陣を繰り返した。「母さんさようなら、母さんに絹布団に寝てほしかった。」兵士が残した手記である。

米国は硫黄島に8万人の兵士を投入し24000人の死者を出した。硫黄島陥落は昭和20年3月17日である。従ってこの日が私の祖父の命日なのである。私の父はまだ中学生であった。長崎に原爆が投下されるまで日本の戦争は終わらなかった。8月15日に天皇の聖断があってようやく終戦となった。戦犯とされ絞首刑にされた戦犯の辞世の句を紹介しよう。

おののきも悲しみもなし絞首台　母の笑顔を抱きてゆかん

この方の遺書には軍部の独走・それを放置した国民が悪いと言っている。戦争を終わらすことができるなら一命も惜しくはない。自分より優秀な学徒が新生日本を築いてくれと述べている。

追加：山本五十六はブーゲンビルの空に散ったがガダルカナル島撤退作戦を命令し、12800名の将兵の命を救った。同じ国葬で山本五十六と安倍晋三とは内容が格段と違った。虎は死んでも皮を残すというが安倍晋三はモリカケ・桜を見る会・統一教会・裏金パーティという負の遺産だけだ。岸田首相は自分の人気が上がると考え、国会の了解も得ずに独走した。安倍晋三は国葬に値しない総理大臣と私は考えている。

話は変わるが政界の黒幕笹川良一とノーベル賞作家川端康成は幼馴染であった。電灯の明かりで囲碁をやっていたという。

（文責：岩澤信千代）