🗓 2021年03月13日
2011~15年度まで27.6兆円、2015~20年度11.2兆円、2021~25年度1.6兆円と国の復興予算の推移である。道路整備や復興住宅などインフラが完成して大型の公共投資予算が減ったからである。今後は人口流入や雇用創出などソフト面の充実、すなわち地域ごとの自助努力が欠かせない。
本日で10年経つが、避難者が4万人以上、行方不明者が2500人以上という数字は災害の深刻さは厳しいものである。監察医「朝顔」では母親の遺骨が青森で見つかり視聴者の一人として、よかったと共鳴していた私だが、家族と会えない人がこんなにまだいるのかと驚かされた。
表面上のインフラはできたが、汚染水の問題・原発の廃炉とか遺された問題は数限りない。昨夜テレビを見ていたら福島原発の廃炉自体の着地が決まっていないという。着地が決まらないから工程も作れないという。40年後までに廃炉にするという期間は変わっていないが、更地にするのか建物内の汚染物撤去をもって廃炉完了とするのかゴールが決まっていないという。廃炉行程表は数年ずつ遅れているが、安全性を確認しながらの作業なので、私もやむを得ないとみていたが、ゴールがわからなければ選手はどこにボールを蹴ったらよいのかわからない。
今日は東北大震災から10年経ち、節目の年に国民全体で飛躍しようという年なのだが、今度は目に見えない敵新型コロナ登場である。被災地も風評被害などから立ち上がろうとしている時に冷や水を浴びせかけられたようなものだ。復興の象徴にしようとしていたJビレッジ発の聖火リレーも感染予防のため縮小モードである。
こんな時は国民の自覚として他人に迷惑をかけないことを基本にして粛々と活動を自粛し、かつ時間を有効に活用し自らを高める勉強をしていくことが大事と考える。
(文責:岩澤信千代)