🗓 2021年09月09日
今回の自民党総裁選で派閥の一本化に苦労していると伝えられているが9月9日付の日経新聞に記事が載っていた。グラフも載っており1990年にはある派閥では25億円を超えていたものが現在では2億円程度である。まず派閥のメリットは①資金②ポスト③公認の3点だそうだ。もち代などの盆暮に各議員に300万から500万ほど配られていたのが現在では50万から100万と大幅に少なくなっているという。以前は派閥の長の集金能力が高く議員に大金を配ることができた。現在では派閥が実施する政治資金パーティくらいが収入源だそうだ。②③については党の総裁や幹事長に権限が集中し派閥の長が出る幕もないという。近年、大臣のポストも派閥の元締めから推薦はあるようだが首相の1本釣りが目立っている。
従って、3年生以下が120名程が逆風の選挙の洗礼を受けていない議員が過半でまず自分が当選するためにはどの顔を党総裁にして戦うかが重要である。今回は派閥の締め付けがどれだけ有効かを見る試金石になる。
当選に不安のない議員の関心事はポストだ。大臣になれば国会議員歳費のほかに大臣手当が出る。加えて箔がついて次の選挙を有利に戦える。総裁選挙は無記名であるから誰に投票したか派閥に睨まれる心配もない。であるならば国家の為に誰が一番働いてくれるかを基準に投票してほしい。それにしても、高市早苗はサッチャーを目指すと言っている。笑止千万である。なんの裏付けもない。英国のサッチャー・ドイツのメルケルのしたことを理解していますか。メルケルは物理学者で理路整然と国民を説得する言葉がある。アベノミクスの物まねのような二番煎じの話はしませんよ。
ガースーの米国訪問はクワッドの4か国が、集合するようであるが、日本の新しい首班が決まってから開催するよう交渉は出来ないものだろうか。レイムダックが出席しても何を発言するのか?違和感はぬぐえない。あるいは外務次官や防衛次官などの代理出席は不可能なのか?
(文責:岩澤信千代)