🗓 2021年12月07日

10日には日大が学校法人として記者会見をするという。田中前理事長の呪縛から脱することができるのだろうか?

12月3日午後の理事会の模様が徐々にあからさまになってきた。理事長の解任ではなく辞任になった模様もである。日大の規約によると理事の解任は出席理事の4分の3以上の賛成が必要だという。結果は賛成27票・反対6票(出席理事33人)あと3人が反対すれば解任決議は出来なかっただろうとの事である。反対票を投じたのは122万人が属する日大校友会が推薦した理事である。規約では理事27~36人の内6~8人は校友会から選出するとなっている。そして今でも前理事長は校友会会長職にとどまっている。校友会会長に留まれば今後とも校友会から送り込まれた理事たちを操縦することが前理事長の武器として残る。

記者会見で大学当局が何を述べるかわからないが、田中前理事長の処遇から、今後の大学改革の道筋が見えてくるのだろう。前理事長の権力装置を一掃できなければ、「元の木阿弥」が待っている。世論が注目している間に改革を断行せねばならない。アメフト問題の時ですら日大は記者会見を開いていない。私学助成金という税金を受け取りながら公益学校法人として国民に説明する義務を怠った。

今後の再建を期待される加藤学長の器は知る由もないが、122万のOBや在校生の為にも奮闘してほしいと切に願う。私の大叔父二人は日大の建築学科と法律学科を卒業している。義兄(女房の兄)と甥二人も日大出身者である。顕彰会でも日大OBの方に多大な応援を頂いている。

私利私欲に走った前理事長が早く劇場から退出いただき、大学として求められる本来の最高学府としての秩序が回復されることを願わずにはいられない。

(文責:岩澤信千代)