🗓 2024年03月09日

 日経新聞によると、自民党の菅義偉前首相は1日、都内の日本料理店で萩生田光一前政調会長、加藤勝信前厚生労働相、武田良太元総務相、小泉進次郎元環境相と会食したという。派閥的行動の始まりだ。私は菅前首相の行政手腕を買っている。官僚操作も長い間官房長官もやっているのでお手の物だ。旧安倍派の萩生田もはいっている。民主主義は数の論理だ。首相を選ぶにしても法律を通すにしても多数決だから仲間を集める必要がある。大体自民党だとか立憲民主だとか元より派閥の一種である。

 こういう会合の延長に誰を自民党総裁にするかとかの話が必然的に出てくる。すなわち国会はサル山なのである。サル山にボスは一匹しかいないが。政界はボスが何匹かいて内閣総理大臣の椅子を狙っている構図だ。その椅子は多数決によって選ばれるので、名前はどうであれグループが形成される。

 今騒がれているのは法令違反をした自民党安倍派の派閥のことである。派閥解散と言っても、形を変えて集団をつくる。その中からボスが選ばれ他のボスたちと決闘し、強いものがサル山のボスになる。サル山にはグループは出来ないが、腕力が強く敵に対して立ち向かう勇気あるサルが普通ボスになる。

 自民党総裁選が近くなるにつれこのような仲間集めが活発化してくるのだろう。岸田は総理の椅子に執着して再選を狙うだろう。自らの政倫審出席で予算案を衆院で可決した。ある意味では自民党一番の功労者だ。予算突破のために汗をかいたような人物が他に見えてこない。まともに仕事らしい仕事をしたのは岸田首相だけである。

 しかし、安倍派幹部に世論が納得するような処分ができるかな。口頭注意くらいで終わってしまうのではないか。キックバック騒動は幼稚園児のお遊戯程度で幕引きになるのではないか。一番高齢の塩谷座長がかっこよく「俺が全責任をとる」と首を差しだすような玉でもないし。他の幹部は西村のようにまだまだ夢を捨てていないようだし。

 岸田首相はいかに国民の目から逃れられるか虎視眈々と知恵を巡らしているのだろう。17日の自民党大会前後がヤマ場になる。「自民党は駄目だ。〇〇党に政権を任せてみよう。」というような国民が増えないので、自民党はやりたい放題・安眠を貪り続けているのですよ。赤いベンツ不倫だとかエッフェル姉さんとか「女性議員が活躍している」ことくらいしか褒めることができませんねえ。

※ちなみに萩生田、加藤、武田の3氏は衆院の初当選同期で、早くから要職を務め、て「HKT」とも呼ばれてるそうだ。昔のYKKより覚えにくいなあ。

 

(文責:岩澤信千代)