🗓 2024年06月02日
6大学野球で早稲田が慶應を破り優勝。7期ぶりだという。私は大学に5年間いたが優勝は2回だけだ。それも春だけである。力をつけた秋の大会の優勝は一度もない。私がいたころ法政に江川がおり、明治に鹿取がいた。だから本番の秋に優勝は経験していない。神宮球場で校歌や応援歌を覚える。ご褒美は優勝パレードだ。勝てば学校まで提灯行列だ。我々は最終ゴールになる会場で祝賀のビールがふるまわれるのを知っているので途中から参加してビールをたらふく飲んだものだ。その時はサントリーだったと思う。宣伝費の範囲で企業が提供したのだろう。野球ではなくサントリーラグビーには早稲田が逸材を多く送り込んだ。野球ではなくラグビーで恩返ししたようなものだ。
俊足松本もいた。山倉もいた。山倉の打席でここで打ってくれと祈る気持ちでいるのにいつも三振だ。勝ち試合で打たなくてもいいところでホームランを打った。であるから我々は彼のことを「なまくら」と呼んだ。その頃捕手だった小倉は福島の政治家の婿養子となり今は福島県選出の衆院議員だ。
次からは甲子園で優勝した慶應高校の猛者どもが大学で戦力化してくる。慶應の黄金時代の幕開けになるか。
(文責:岩澤信千代)