🗓 2020年03月18日
私はいなかったのでまた聞きであるが、檀家が集まる懇親会で住職が嘆いていたという。「ある料理屋から、コロナの影響で葬式が中止になり、「夕食の使い」がキャンセルになり、発注した大量の食材が余った。何とかしてくれ。法事その他を見込んで鮭の切り身を50個も注文してしまった。」そこの料理屋に会食の予約をしたのは、喪主である檀家である。発注したのは檀家本人であり、お寺の住職が食事の予約をするはずがないので、住職に不満を言うのはもとよりお門違いである。泣きつくところがなかったので人格者の住職に連絡したのだろう。当然住職に過失はないわけでやんわり拒否したそうである。
このような自明の理に関わらず懇願せざるを得ない飲食店の苦境があるのが
今回の新型コロナウイルスの影響なのである。
ウイルス発生の震源地と言われる中国では患者発生が減少し、一部の施設では入場制限を解除している。美しい湖として知られる中国の世界遺産「杭州西湖」では入場無料にしたところ、行動が制限されていた人々が殺到しているという。
また、外出禁止で自宅軟禁同様の生活をしいられた夫婦の離婚届けが殺到しているという。
長い間同じ時間をいると双方の欠点ばかり目立ち、役場が窓口を再開したら離婚届が殺到しているようだ。
東京オリンピックの開催も不透明になってきた。日本がウイルスを制圧しただけでは駄目だ。外国の選手も参加するし、観客も諸外国からくるからこそスポーツの祭典になる。開催日までに世界中のコロナ危機が終息することを願う。
見えない恐怖は怖い。正体がわかり有効なワクチンが開発されればウイルスを制圧できるのを世界中の人が知っている。ただしワクチンの副作用とかを調べるために臨床試験などで1年から1年半の期間が必要なことも知っている。
それならば、医者が言うように「手洗い、うがい」をきちんとし、換気の悪い人ごみのところへは避け、自己防衛するのが賢明であろう。
会津でも観光客の減少で宿泊施設や飲食店はキャンセルがでて閑古鳥が鳴いている。八重さんは、150年前薩長中心の西軍と戦い会津藩は敗れた。当時の敵の姿はわかっていたが、今回の敵の正体はわからない。ただ言えることは国(藩)が敗れても、その後の苦難の人生を一生懸命に生き奉仕にささげた八重・覚馬兄妹の生涯にヒントがある。
欧州では今回のコロナ危機を「戦争である」と多くの元首が記者会見で述べている。いわば国難に直面している我々も、コロナウイルスの制圧は、現代の医学をもってすれば必ず実現することが可能なので、足元を見ながら将来を見通すことが肝心である。旅館の廃業のニュースを見るたびに心が痛む。特に中小企業の経営者には頑張ってもらって、何とか雇用を維持して欲しいと切望している。
(文責:岩澤信千代)