🗓 2021年02月24日
文芸春秋で駒澤大学の大八木弘明監督と松任谷由実の旦那さんである松任谷正隆氏の対談を読んだ。正月の箱根駅伝をユーチュウブで見直してみた。駒澤の石川拓慎選手がタスキを引き継いだ時は首位創価大学とのタイム差は3分19秒あった。しかし21㎞地点では49秒差に縮まった。監督車から大八木監督の檄がとぶ。
「お前がやれるかどうかだ。それが男だ。」
創価大学の小野寺選手を抜き去った時には、
「やったね。おまえは男だ。」
前回の優勝から苦節13年目の総合優勝であった。長い低迷の間、選手を鼓舞し続けた監督の努力に敬意を表したい。駒澤大学陸上競争部の選手に敬意を表したい。特に不作の学年といわれた石川選手をはじめとする3年生の負けじ魂に賞賛をおくる。
実は、大八木監督は会津の生まれである。会津若松河東町出身で会津工業高校出身である。ジュニア時代好成績をおさめたが、疲労骨折や貧血に苦しめられた高校時代を過ごした。家庭事情により大学進学は断念したが、24歳になり「箱根を走りたい。」といって働きながら駒澤大学の夜間部に入り箱根駅伝を3回走った。
調べてみると彼は1958年生まれで私と3歳しか違わない。高校を卒業し私は上京したのだが、それ以前に大八木監督は会津高田1中の校内マラソンで優勝したりしていた。偉大な監督と会津で同じ空気を吸っていたとは驚いた。
ユーチューブで「おまえは男だ。」と叱咤激励していた監督がゴールした瞬間、監督車の中で泣いていた。
今、私自身にも「男になれ」と発破をかけた。併せて日本国の首相にも発破をかけたい。「ガースー、お前も男になれ。」
(文責:岩澤信千代)