🗓 2021年03月08日
先般大龍寺の宮子さんに「巻柿」を頂きエラく感動した話を書いた。それ以来巻柿をすっかり忘れていたのだが女房が文春に記事が載っているのを見つけて私のところへ持ってきた。平松洋子さんという方が「初めての巻柿」という題でエッセイを書いておられたのである。イラストも私が頂いたものと全く同じで「矢部名産 巻柿」と書いてある。大龍寺から頂いたのと同じものであり、平松さんは友人から頂いたものでありがたく賞味する過程が細やかに書いてある。
実は私も頂いた日に宮子さんにその名前を聞いてネットで検索し、動画で制作過程を見てその職人技に感心していたのである。
矢部町は熊本県上益城郡にある。益城町といえば、新島襄・八重と多くのかかわりがあるところである。この前の熊本大地震では益城郡は甚大な被害を受けた。山本覚馬の娘みねが結婚した横井時雄の母は益城町の惣庄屋矢嶋忠左衛門直明の5女である。この4姉妹は
「熊本の猛婦」と称されている。久子(四女)は徳富蘇峰蘆花兄弟の母であり、矢嶋楫子(六女)は矯風会の活動し女性の地向上に貢献した。 楫子は教育者でもあったが眼光鋭く生徒たちからは「ビーム(こうせん)」と恐れられた。会津で初めて幼稚園を開設した会津藩家老海老名季昌(えびなすえまさ:獅子の時代のモデル)の妻海老名リンなども楫子と運動を共にしていた。矢島姉妹と新島襄夫妻とは横井時雄を通じて山本覚馬・八重と縁戚関係にあるのだ。
実は伊勢参り仲間と3月初旬に熊本・鹿児島旅行を計画していた。
GOTOトラベルの延期により無期延期にしてある。旅程には「鬼官兵衛記念館」も入っているが益城郡の近くの南阿蘇村にある。館長の興梠二雄さんに再会することを楽しみにしている。
芸術的な巻柿を生産している風土を訪れることを楽しみにしている。もちろん土産店で巻柿を見つけることができたら買ってくるつもりだ。
(文責:岩澤信千代)