🗓 2021年09月13日
11.12日朝日新聞で「次の総裁はだれがふさわしいか」世論調査を行った。河野太郎33%石破茂16%岸田文雄14%高市早苗8%野田聖子3%だったそうだ。
この数字を分析すると岸田文雄の数字上昇速度は遅い。岸田氏が安定感は一番だろうが人気がないのは正統派すぎるのであろうか。何か目新しいことをやってくれそうなのは河野太郎だと国民の期待があるのだろうか。
石破茂は本日出馬するかしないのか態度を決めると言っている。世論調査は高くとも出馬したら大敗必至だろう。出馬し惨敗すれば本人の政治生命にかかわってくるだろう。地元の有権者も「おらが総理」と応援してきたのが、総理総裁は無理と判断すれば離れていくのが過去の例である。日本のケネデイになると頑張ってきた私の地元選挙区選出の渡部恒三も総理にはなれなかった。それでも衆院副議長にはなった。歯に衣きせぬ物言いは多くの国民を和ませた。「あら池」といううなぎ屋で同窓会の集まりがあり、一緒に飲んだのが私が会った最後であった。その頃は早稲田雄弁会出身の弁舌がいくらか残っていた。2.3年前は田中愛治現総長が会津で講演したときに西原春夫元早稲田総長と早稲田春秋会の幹事長が恒三先生の見舞に来ていてワシントンホテルで現総長とともに記念写真を撮った。西原元総長は私が在学していた時の法学部長で民法の授業も聴講していた。記念撮影ができたのは恒三先生のおかげである。50万以上いるOB・OGの中の一卒業生と総長の距離は遠い。稀有な体験といっていい。
高市早苗は首相になっても靖国参拝すると言い張っている。米国はそれを望んでいない。中国は過剰反応するのは見えている。自民党右派の票をあてにしているのだろうが、危なっかしい。前から言っているが野田聖子は20人の推薦人は集められないだろう。元夫が真正のやくざだったということは生涯負の遺産となり、日本のリーダーになる道を閉ざした。
今伝えられていることは、麻生派の麻生会長・甘利氏などは岸田文雄を応援するという。若い人がリーダーとなると年長者はお引き取りを願いたいというのが世の常だ。出処進退を間違え晩節を汚す例は民間企業を含め後を絶たない。
問題は第1回目で過半数を得られず決選投票になったときだ。今までの例で行くと「勝ち馬に乗る」ということになり、雪崩を打ったように一方的に票が流れる。新しい権力者についた方が大臣とか自民党の要職とかゲットしやすいからだ。この時は派閥の力学も作用するだろう。派閥が人材を推薦し総裁が判断して大臣等を決めるやり方が根付いている。
今日テレビでは候補者のSNS活用を取り上げていた。私は自民党員であり投票権があるので総裁選に参加できる。多くの国民は直接投票はできないだろうが、この総裁選を注視し来るべき衆院選挙に的確な判断を下すことを期待します。特に自民党有利の時期に当選した3回生以下の議員はよく人物を見極めよう。ムードで当選したこの回生は多くの不祥事をおかしている。今、日本は少子化を含め歴史上困難な岐路に立っているのは間違いないのだから。
(文責:岩澤信千代)