🗓 2022年03月23日

全勝の高安と1敗の若隆景の今日の1番は目が離せない。優勝のかかる大一番である。審判部長も若隆景の相撲を見て大関になる地力がついてきたと絶賛である。お恥ずかしいことに若隆景の得意技である「おっつけ」がどういう技なのか今でも私は理解できないのだが。

昨日只見高校が惜敗し、福島県民としてはちょっと残念な気持ちであったが、大波3兄弟の若隆景が奮闘してくれている。次男の若元春も相撲に力強さが出てきた。

今日の福島民友新聞で只見高校の伊藤校長がコメントしていたが「会津にとっては貴重な1点だった。」 63年前会津高の得点は0点であるから、全会津の高校で甲子園で初得点の快挙である。守備に向かうにも守備からベンチに帰るのも全力疾走。振り逃げでも1塁に進もうという「あきらめない気持ち」は福島県人の固有の美徳である。

一方で大熊町で長い間教育に携わっていたSさんと数日前電話で話した。顕彰祭にご招待しようと思ったからである。東北大震災後その方の要請により大熊中学校で新島八重についての講演をした。綾瀬はるかが大熊中学校に激励に来る1週間前であった。校長先生に綾瀬はるかに拙書「不一」を渡していただいた。元気づけようと当時の大熊中学校校長とその方を呼んで大龍寺で花見をやったこともある。4月26日であったが珍しく桜が咲いているときに雪が舞った。桜と雪が同時に見れたのはその時が初めてであった。

それで連絡を差し上げたのだが、今は退職されて郡山に住んでいるという。家がある葛尾村には帰られていなかったのだ。聞くところによるとテレビで見るよりは復興は思うように進んでいないとの事。市役所などインフラが整備されつつあるも依然として買い物など不便であり、帰郷も思うように進んでいないという。改めて故郷に帰りたくとも帰れない多くの人がいることを知った。

一杯やるにも郡山にお住まいでは会津に一泊しなければならない。ご負担になると思い、要件をお話しするのは控えた。

(文責:岩澤信千代)