🗓 2023年11月18日
鳥羽伏見の戦いで会津軍を含む幕府軍は突然の「錦の御旗」登場でざわめいた。岩倉具視の発案ともいわれた。武士を手なづけるのに秀吉や家康・信長など苦心して武功のあったものに茶器や小判や刀を与えた。時代により物品のありがたさは異なっているが、武士の興味で長い間変わらなかったのは官位である。律令の整備により官位の配分の権限は天皇家が握った。これにより日本の皇室の権威は何年にもわたり継承されてきたのである。この官位というものがなければ武士の歓心を買うことができなかったのである。秀吉は武士ではなく農民出身なので近衛家の養子になり関白になった。徳川家康は先祖があやふやなので新田源氏に結び付け征夷大将軍となった。すなわち天皇家の遠近の血脈がないと天下が取れなかったのである。
男系天皇が継承するのは世界的に珍しい。第一子が男であろうか女であろうが王位継承者になるのは英国をはじめ主流となっている。
小泉内閣の時に議論はかなり詰まったが、悠仁親王の誕生で議論は終息していた。ここにきてやっと機運が盛り上がってきた。妹が皇室に嫁いだ麻生太郎前総理がトップになった。今回は何らかの結論が出そうだ。男系の血脈を保持するため旧宮家の男子の養子を認める方向が強いという。巷間言われていることは悠仁親王が難聴だとかすぐにキレる性格だとか不適当だなんて言われている。それに対して愛子親王は学業優秀で人格者だと伝えられている。難聴では外国の要人との応対に対応できない場合もあるかもしれない。
いかんせん日本の歴史は天皇の歴史と言っていい。天皇が崩御するたびに元号が変わる。もっとも過去には天災地変があったときにも元号を替えたりしているので、天皇の死と元号変更は必ずしも一致しないことには注意が必要だ。
未来永劫適用できる法改正が行われることを期待する。
(文責:岩澤信千代)