🗓 2024年03月04日
キックバックの裏金で森喜朗を政倫審に引っ張り出すことは不可能と岸田首相も考えているだろう。
今回の証人喚問の話はキックバックでなく五輪汚職である。高橋治之被告は贈収賄で裁判の被告であるが、検察の追及は森喜朗の供述をもとに、スポンサー集めの権限を高橋被告に与えたというのを根拠にしている。それに対し高橋被告は森喜朗から「スポンサー集めの職務権限を与えられていない。森首相の証言を求める。」という流れだ。職務権限がなければ贈収賄は成立しない。裁判の根幹にかかわる問題である。高橋被告は賄賂ではなく通常の商取引(コンサルタント業務)だと主張している。だから高橋被告は森喜朗の証言を求めているのだ。これに対して裁判所は強権を使って森喜朗を法廷に引っ張り出すのか。政界の闇を持った森喜朗、どこまで踏ん張れるか。この前、高級ホームを抜け出して権力者と会食していたが、裁判所には出頭できるよね。
【弁護側は2時間近い冒頭陳述のなかで、高橋被告にはスポンサー集めをする権限はなく、企業から受領した約1億9800万円は「民間のコンサルタント業務の報酬であり『民と民』の取引で、賄賂ではない」と起訴内容を否認、全面無罪を主張した。「被告にとって、森元会長の証言はベスト・エビデンスです。元会長の証人尋問をお願いします」(ヤフーニュース)】
一方で岸田首相は4月の米国国賓待遇での訪問、北朝鮮の訪問と外交で得点しようと前のめりだ。でも今の流れででは横田めぐみさんを連れてくることはできない。今言われているのは二人の男性だ。安易な妥協で売国奴にならないでね。めぐみさんのお母さんの切ない訴えは無視しないでください。
今日の参院では辻本清美・連坊の質問だ。ちょっと期待できるかな?
(スポニチ)森氏は自民党政治の表も裏も知り尽くした人物。その影響力は現在でも強く、安倍氏銃撃事件以降は、特に安倍派運営への関与を強め、会食を重ねる首相に対しても人事の要望を伝えるなど、キングメーカー気取りとも評される。自民党関係者は「党が自浄作用を演出しようと国会に呼んでも、へそを曲げられて、洗いざらい話されたら政権は吹っ飛ぶ」と頭を抱えた。小佐野賢治・児玉誉士夫のように墓場まで持っていくのを待つしかないのか。
(文責:岩澤信千代)