🗓 2024年06月07日

剪定で思い出したことがある。父親が庭にリンゴの木を植えた。赤いリンゴではなく青いリンゴの木である。甘酸っぱいので時期になると私は喜んで食べていたのだが、順調に果実がなり始めたころ父は私に言った。「この木はお前が育てろ。」中学か高校か忘れた。私も責任を感じて一所懸命剪定をした。私が剪定をした後、そのリンゴの木は見事に果実をつけなくなった。1個もである。

父は、私を怒らず、知らないうちに伐採した。父は何を私に言いたかったのかいまだ知らない。

(文責:岩澤信千代)