🗓 2025年06月04日
JA(全農)が入札した29万トンを落札したが、6割弱の17万トンは出荷待ちで倉庫に眠っている。JA広報は「備蓄米は全量コメ卸と契約済みとなっている」と強弁しているが契約解除に前向きに応じるという。
もとより政府備蓄米の総量は100万トンだ。随意契約にする分も残り少なくなっていた。備蓄米を早く仕入れた小売業者や小売店にとっては不公平性が残る。前農相の無能さが次から次へと問題を複雑にしている。
ちぐはぐ農政は、どこへ行く?高値で味を占めた農家は増産する。すでにJAの買取価格は上昇している。不作で生産量が落ちた時はどうするのか。天候に左右される農産物の収穫量の不透明さを理解していない。外国産米が外食産業で大量に使われ始めている。日本の農家は、令和の米騒動で存亡に危機に陥っている現実を理解していない。5年間で備蓄米を買い戻すと言っているが、天明の大飢饉並みの飢饉に陥れば国民は飢える。慌ててカルロ―スを買うことになるだろうが、その時国内農家は立ち上がれない状況に陥る。
(文責:岩澤信千代)