🗓 2021年03月13日
総務省接待疑惑では、野田・高市元総務大臣をはじめ名前の挙がった政治家は総務省の職務に関する仕事はしなかったと異口同音に発言している。職務権限がかかわってくると贈収賄で立件される恐れがあるからだ。しかし大臣規範には違反しているのは明白である。
密室に入ってしまうと、ましては企業独自で経営しているレストランなどで文春が録音することなど不可能である。何が話し合われたかなど漏れるはずはない。政治家は当然のことながら職務権限とのつながりが証明されると贈収賄罪が成立するので必死になって職務に関することは話していないと否定するのは当たり前のことなのだ。
それよりも「国民がコロナ禍で苦しんでいるときにおいしいものを食べていてゴメンナサイ。」と発言した方が国民の納得が得られるのを理解できない。
そもそも、総務大臣・副大臣などの職になければ忙しい民間企業の社長がわざわざ時間を取って食事をとることはないだろう。1国会議員だったら会食の誘いなどあり得ない。その職にあるから民間企業のトップが会食をセッティングしているのだ。
情報を得るとか下心があるから、あるいは部下の話を官僚が聞いてくれと依頼するとか個別の具体的な許認可にかかわる話をしなくてもオブラートに包んで依頼するなど何らかの見返りが想像できる。
いずれにしても精度の高い情報を得て文春は報道している。内部告発者の情報だろう。澤田社長のガバナンスにほころびが表れているのだろう。テレビで澤田社長のインタービューを見て、米国のGAFAに対抗できる勢力が日本にできるのではとその時は期待したのだが、幻影に終わるのかもしれない。
総務次官を棒に振った谷脇審議官を含め、これから在職時の責任も追及されることになったゴチ報道官の行方と澤田社長の辞任の可能性と武田総務相の辞任の可能性と目が離せなくなってきた。
その先には菅政権の崩壊と次期衆院選での自民党の大敗が待っているのかもしれない。
(文責:岩澤信千代)