🗓 2022年10月17日
箱根駅伝の予選大会で55年ぶりに立教大学を本戦に出場させることになった監督は上野裕一郎である。中央大学出身で本人も箱根駅伝で9人抜きとか華々しい実績のある方である。
立教大学は建学150年を迎え箱根駅伝出場を達成するプログラムを始動させた。そこで白羽の矢があたったのが上野監督である。63名の部員がいるようだがレースに出場できるのは12人前後である。箱根駅伝常連校には高校時代から優秀な実績を残した選手が集まる。従って、箱根駅伝に出場できないところへは、強い選手は集まらない。
彼の言葉である。「監督経験のない私がいる立教大学に選手を送り込んだ高校の先生にお礼を言いたい。」高校の先生も海のものとも山のものともわからない大学に愛弟子を送るのには勇気がいる。駅伝というと青学・駒沢の監督がメデイア露出が多いが、大学駅伝の監督の新星が現れたことは間違いない。
さて、来年の箱根駅伝の話題が一つ増えた。立教といえば長嶋茂雄・徳光和夫くらいしか思い浮かばないが、上野裕一郎も忘れられない人物になるのを期待する。たまたま同じマンションに立教大学の駅伝部コーチがいて監督を探していたのを聞いて自薦して採用してもらったのだという。立教大学はギャンブルをしたのだが大当たりだった。55年ぶりに本選出場が決まりマスコミに取り上げられ立教大学の校名を大きく宣伝できた。本選でよい結果が出れば部の寮建設に費やした資金も宣伝効用を考えればペイできる。少子化時代名門私立校といえども生徒を集めるのは至難の時代に突入している。
(文責:岩澤信千代)