🗓 2024年01月02日
記者会見で「自民党の危機だ。危機感を持って誠実に対応する。」と盛んに言っている。新しい組織を立ち上げて政治資金の透明化を図る。政治資金規正法の改正も厭わない。という意気込みだが本人に危機感は見られない。安倍派つぶしが見えてきたので微笑みすらマイクの後ろに見える。
通常国会で予算を成立させ、米国訪問を花道として退陣し4月28日頃衆院選挙という説を唱えるコメンテーターが増えてきたが、私はそうは思わない。納豆級の粘り腰で秋まで低空飛行を続けるのではと思っている。ただ自民党総裁選を地方党員も参加させてフルスペックでは行わないだろう。
後継総裁に擬せられる茂木・石破はおそらく総理になれない。麻生太郎が茂木を担ぐといわれているが、茂木は麻生が明言した通り人望がない。大臣をやった官庁の上級公務員にも人気がない。すなわち彼が首相になれば官僚がなびかないから政治が停滞する。
石破は地方に人気があるが国民は騙されている。アンチ・アンチで彼にビジョンがあるとは思えない。第一理屈っぽくって政治にスピードがなくなり失速し墜落するのは目に見えている。
2.26事件にもみられる通り、人事などで隅に追いやられた皇道派が優位に立つ統制派に対し反乱を起こしても、天皇の怒りを買い不発に終わった。彼らが頼りにした真崎甚三郎が反乱将校の為に動かなかった。それでも1500名の部隊が決起した。石破が決起しても総裁立候補の条件である国会議員の推薦人20名を集められないだろう。高市早苗もしかり。20名集められないだろう。前に集められたのは安倍晋三が表を分散させるために画策したものだ。最近立ち上げた勉強会に集まったのはたったの14名だ。
そうなのだ。岸田の後釜がいないのだ。だから「納豆作戦」がうまくいくのだ。菅直人の原発訪問に代表される(吉田所長が嘆いた。首相の相手をしている場合ではなかった。)
政権担当に未熟な野合集団に政権を明け渡すのも日本将来の為にはリスクがあるが必要なのかもしれない。本当に立憲民主や維新には人材がいない。だから野田元首相の待望論などが出回ってくるのだ。小沢一郎が共産党・維新も含め野党の統一を唱えているが、彼自身の存在自体が時代遅れで邪魔なのだ。「壊し屋」の名前から永遠に脱皮できないだろう。
見ててご覧。開成高校野球部で培った「球拾いの術」で岸田文雄が9月自民党総裁選直前迄粘り腰の納豆作戦を続けるよ。フルスペック投票で国民の意見を聴くなどはしないだろう。麻生太郎は自然年齢との闘いである。ついに吉田茂にはなれなかったと歴史に残るだろう。
(文責:岩澤信千代)