🗓 2024年03月01日

 政倫審のやり取りより、下村元文科相の記者会見の方がわかりやすかった。安倍晋三が会長になってキックバックの取りやめの指示があったときに幹部が集まり相談した事、出席者の名前もすべてあげた。極めて明快。だが相談をしたが結論を出したのは誰かは不明のままである。安倍晋三が凶弾に倒れ、キックバックの悪習にもどってしまったのだが誰がその判断をしたのか藪の中である。野党は森喜朗を国会に引っ張り出そうとしているが、二階元幹事長も呼べないのだから、無理だろう。

この真相解明は今の野党の数では中途半端な結果しか出せないだろう。自民党は虎視眈々と予算の成立に向け強行採決も考えて行動するのだろう。予算の審議を人質に取り交渉を野党は行っているが、時間的な余裕は与野党ともになくなっている。

会計責任者との共謀は認められないということで多くの安倍派議員は立件を免れた。金額で線引きされたのも事実である。このことにより政倫審でも「知らなかった。二階会長も私も知らなかった。」「事務総長だけど、知らなかった。会計責任者のみが知っていた。」と言い逃れするのだろう。

 10万程度で辞任した政務官が言っていた。「今年1月に知った。」安倍派全員を副大臣・政務官を一掃しておけば。こんな不細工な形にはならなかった。萩生田が男気を出して三役の一掃をかばった。岸田はそれに屈したから政務三役15人全員を罷免にしなかった。10万で辞任した政務官の弁明を聞いていると確信犯というより、いつの間にか大人の世界に入ってしまった幼稚園児のようだった。いきなり酒を飲まされ困惑した雰囲気が漂っていた。

(文責:岩澤信千代)