🗓 2025年01月06日
荒ぶる吹雪の逆巻くなかに 球蹴る我等は銀塊くだく
早稲田のラグビーは斯界になびき
いざゆけ我等がラグビーワセダ
ララ ワセダ ララ ワセダ ララララ ワセダ作詞 小野田康一氏(大正12年卒OB)
作曲 早稲田大学音楽部
短い歌である。主将の歌いだしに皆が続く。あっという間に終わる。だが早稲田ラガーマンにとっては、いわく付きの歌なのである。住友銀行頭取候補と言われた宿沢は大学日本一を二度経験したが4年生の時には明治に敗れ日本一にはなれなかった。結婚式の時に「荒ぶる」を歌おうと周囲に勧められたが、他の同期が歌えないのに自分だけ歌えないと固辞した。
第一部歌「北風」があるのでこれは第二部歌である。この「荒ぶる」を歌えるのは大学日本一になった時だけである。
他大学にない。早稲田大学ラグビー蹴球部だけにある伝統の歌なのである。この歌の歴史はネットに出ている。
我々4人組も優勝した時は、この歌を聞いてから国立競技場を去る。そして神田のアンコウ鍋「伊勢源」に行く。ここのあん肝は絶品だ。すなわち、我々は厳しい練習も試合もしないで「荒ぶる」を聞いてアンコウ鍋を食べている不埒な卒業生なのです。
2023年1月8日にはあの赤いジャージーの帝京にコテンパ(73-20:大学選手権最多得点と最多得点差)にやられアンコウ鍋を食いそびれた。負ければ新宿のライオンで残念会だ。昨年末まで事務所に帝京の応援フラッグを飾っていた。帝京がただで配っていたからである。優勝に敬意を表した1年間であった。しかし、今年は昨年の早明戦で買ってきたエンジの応援フラッグを入り口に飾った。あの早明戦で見せた実力なら帝京には勝てる。準決勝対京産戦では点差が開き、勝ちが見えたのでリザーブを送り込んだ。主将もひっこめた。厳しい練習を積んできた部員に出場機会を与えた監督の温情だった。でも13日の決勝戦は雪辱の試合だぞ。帝京の9連覇の記録はすごい。関東学院も強かった。国立競技場で何度も煮え湯を飲まされた。大学を卒業してから札幌にいた期間を除いて毎年早明戦を見てきた。私は高校まではサッカー選手だったが、スポーツ観戦では点が入らない試合はつまらない。野球も投手がうまければ動いているのはバッターと投手と捕手だけでつまらない。ところがラグビーは攻守が変わるので選手全員がそれなりにいつも動いている。見るならやっぱりラグビーか大相撲だな。あくまでも私見ですが・・・・。
(文責:岩澤信千代)