🗓 2020年04月18日

明日の夜は」風間健氏と

数日前、風間健様の奥様からご連絡あって驚愕きょうがくした。5月中旬より開催予定の「新島八重遺墨展」の資料提供を風間様にお願いしていた。5月10日13時前に会津若松駅で待ち合わせする予定であった。それが私との最後の会話となってしまった。吐血されて救急車で運ばれて予断を許さない状況だとのことである。展示予定の掛け軸が座敷に新聞でくるんであるのがあるとのことだった。
昨日16日ご子息様よりご尊父様が10日にお亡くなりになり葬儀も済んだと連絡があった。お母様より展示に出品協力する予定であったことをお聞きになったようで、
掛け軸3本の所在はわかるので配送して頂けることになった。葬儀間もなく混乱の最中であるにかかわらずである。

本日17日の午前中に掛け軸は配達されたので、ご子息様に到着の確認と御礼の電話を差し上げた。そこでまたしても予測しない驚愕があったのである。
「岩澤さんの書いた「不一・・・新島八重の遺したもの」をお棺に入れてあげました。2冊あったので書き込みのない方を入れてあげようと思って見たら2冊とも書き込みがいっぱいでした。」拙書を風間健様はそれほど熟読して頂いていたのだ。またそれを理解してご遺族様は天国への旅たちの書として「不一」を採用してくれたのだ。目頭が熱くなった。

故風間様とご遺族様のご意向を考えると、何としてでもこの企画「新島八重遺墨展」は成功させないといけないと改めて考えさせられた。

現在、世の中は新型コロナ騒ぎがあり防衛先行で「委縮・委縮」。オリンピックをはじめイベントは軒並み中止か延長になっている。NHKの朝ドラ「エール」は原始の時代から始まった。しかし、考えてみよう。人類の英知は必ず勝つ。世界の歴史からして過去のペスト流行など人類がその恐怖を克服したのちに遺るのは音楽や歴史や先人の生き様である。

新島八重の遺墨から何かを感じてほしい。3密(「密閉」、「密集」、「密接」)を極力排除して飛沫感染を防ぐ会場設営と運営をします。
あわせて、展示会場に来なくてもHPで配信し、閲覧できるような工夫をします。

残念ながら6月14日の「新島八重顕彰祭」で風間健様の講演を聞くことはかなわないものとなったが、御遺志に報いるための「遺墨展」は立派なものにしようと思う。

(文責:岩澤信千代)