🗓 2021年02月17日
朝のテレビを見ていたら、3択のクイズがあり「梅」は別名何と呼ばれているかという質問であった。普通なら聞き流してしまうのだが、HPで吉海先生の「古典講座」の影響からか目を凝らした。春先他の花に先んじて咲くから「兄」だそうだ。ちなみに弟は「菊」だそうだ。
新島襄と八重は「梅」の花が好きで自宅の庭にも梅の木を植えた。冬の風雪にじっと耐え、蕾を膨らませ、春一番に花を咲かせ良い匂いを撒いてくれる。青年の教育を、じっと風雪に耐え花開く「梅の花」に見立てたのではないだろうか。風雪に耐えた良心を持った人物を教育によって育てようとしたのだろう。
NHKも新島襄の思想を考えれば「八重の桜」ではなく「八重の梅」とすべきだったと考える。但し、鶴ヶ城の桜や八重桜もあることから国民受けする「桜」でもいいかとも思っている。NHKの思惑通り、東北大震災の多くの被災地のみんなに元気を与え勇気づけた事実は感謝して余りある。
今日のニュースでは次期オリパラ組織委会長に山下 泰裕JOC会長やオリンピックメダリストの小谷実可子(54)さんが有力視され始めた。小谷さんは英語が堪能でIOCと交渉力が期待できるという。5つの資質を昨日の指名委員会で決めたそうだが、きょうにも誰かが理事会に推挙される人が選ばれるようだ。前から私には後任会長は山下 泰裕氏だろうと述べてきた。足の痛みにこらえながら金メダリストになり表彰台での国旗高揚の姿が鮮明に覚えているからだ。日の丸を背負うことは厳しいことだ。その重圧に勝った時に男の涙を見せた。本当に感動した。
しかし、森前会長が発言撤回した後は、擁護するようなコメントを出したが、森会長を取り巻く環境が厳しくなると「会長の発言は間違がっていた。」と突き放すような発言に変わった。君子豹変するものだから別に構わないのだが、評議員会で森さんが40分も発言していた最中に「会長それは間違っていますよ。」と何故止めることが出来なかったか悔やまれる。開成高校のエース大蔵省元次官の武藤事務局長も何故その場で「殿、ご乱心あそばすな。」と言えなかったのか。
コロナ対策を含めて実務的な面はスタッフが十分に対応しているので会長の仕事はIOCに対するネゴシエイトと国民の共感を得ること政府への対応が主なものになるだろう。IOCに対して金メダル保持者であることは十分にアピールできる武器になる。
一連の騒動で発言に変節があったことを割り引いても、山下 泰裕氏以外にこの窮状を救うのはいないだろうと今でも思っている。
(文責:岩澤信千代)