🗓 2022年09月19日
今夜、エリザベス女王の国葬が英国で執り行われる。ゴールデンタイムでライブ中継される。女王が駆け抜けた98年のハイライトのイベントでもある。世界中の弔意が集まるだろう。
世界の海を制覇した大英帝国の国葬は多くの人々を厳粛なものにするであろう。27日に執り行われる安倍晋三の国葬の企画は「桜を見る会」の受注者だ。舞台装置、弔問客からして貧相さが予想される。28日になり世界のテレビ視聴率を比較すれば一段と見劣りするのは明白だ。岸田首相の判断は、安倍派にゴマをするつもりが逆に安倍晋三の限界を耳目にさらけ出すことになる。「死者にムチうつ」とはまさにこのことだ。
今日の日経新聞の気になった記事は、恒例の韓国の御用検察による訴訟合戦である。韓国の大統領になると退任後はみな不幸になる。今回は当選した大統領が司法を使い政敵を抹殺しようとしている。大統領側も妻のスキャンダルで攻撃を受けている。韓国では政権の「夫婦喧嘩は犬も食わない」を毎回繰り返している。国民はどうなるのだ?
もう一つは英国のカミラ王妃の件だ。敬愛するダイアナ妃の恋仇であったカミラを英国民は嫌った。ダイアナは「うちの夫婦は3人だ。」と語ったという。従って、チャールズ皇太子が国王になっても、国王夫人(プリンセス・コンソート)の呼称が精いっぱいだろうと言われていた。その後、カミラは慈善運動に力を入れたためエリザベス女王が評価し、在位70周年声明で「クイーン・コンソート(王妃)と知られることを心から望む」と発言したので、世論の流れも大きく変わった。現在では、支持率も40%くらいまで上昇したという。
エリザベス女王は亡くなる2日前に新首相任命の儀式に臨んだ。歴史に名を遺す人は、何らかのオポチュニティが付いている。ただ在位期間が長いだけでは後世の歴史家に評価されないだろう。徳川家康のように幕府も作らなかった。家康は270年間もの戦いののない時代「徳川パクスパーナ」を作った。このままの報道が沈静されなければ、安倍晋三の遺産は、旧統一教会・モリ・カケ問題。「桜を見る会」のようなものだらけである。
(文責:岩澤信千代)