🗓 2023年04月30日
読売新聞によると4月29日、ホワイトハウス記者会が主催する毎年恒例の夕食会で演説し、次期大統領選で自らの高齢が不安視されていることに関連し、ジョークを連発した。
「女盛りは40代まで」と発言してCNNテレビから解雇されたキャスター(レモン氏)の名前を挙げ、「彼なら『バイデンは男盛りだ』と言ってくれるだろう」と冗談を飛ばした。
問題は最高軍司令官として核のボタンと軍の命令ができるかということにある。個人差があるので年齢を基準にその判断力や決断力を見誤ってはならないし、青春とはその人の精神力がある限り私も永遠だと思っている。
しかし、やはり気になるのが人情だ。来年の米国の選挙は、大統領の資質が争点になるのは間違いない。ケネデイ家の御曹司を含め世代交代ができるか。若い立候補者のアピール力にかかっている。
話は変わるが、NHK「どうする家康」は面白い。これまでにない大河ドラマだ。古沢良太さんが脚本を書いているようだがエンターテインメントとして大変面白い。家康が受けた困難な場面を強調し誇張して演出しているので面白い。家康がしょんぼりして泣きそうな顔になるのが視聴者の共感を得るのだろう。30日放送では、武田信玄が残虐かつ大きく誇張されていた。阿部寛の演技力も迫力がある。
信玄が浜松城を攻めてこないので家康は焦って三方ヶ原に出陣し大敗した。恐怖のあまり脱糞しながらも馬に乗って浜松城に逃げ帰ったとも伝えられている。情けない顔で床几にしょげ返っている肖像画を残した。
しかし、負け戦となることもわかっていながら自分の庭を素通りさせなかった。海道一の弓取りになるためには必須の判断であることは後になってわかる。しかし織田信長が何故救援の兵をよこさなかったのか。自国の敵に対する包囲があってよこせなかったのか歴史家が疑問とするところだ。
大坂の陣で完膚なきまでに豊臣家を断絶させたことといいその後の270年の安定をもたらすために避けて通れなかった決断があったのだろう。将軍職を秀忠に譲り、関ヶ原の戦いそれに続く大阪冬の陣・夏の陣と忍び寄る自然年齢と戦っていたのだろう。バイデン・トランプに家康の使命感があるのだろうか。居心地のいいホワイトハウスに住みたいというだけの願望であれば米国民の意思表示は二人が期待するものとは別な結果になるのだろう。
(文責:岩澤信千代)