🗓 2024年01月02日

 能登半島地震の死者数は時間が経過するたびに増えて48人となった。今後また増える可能性があるという。被害にあうのはいつも高齢者であり火災に気づかず逃げ遅れた人も多いという。震度7を超すと日本の家屋は持ちこたえられず崩壊するものが多い。映像で被害状況を見ていると鉄筋コンクリート造りは無傷で木造建築は一階は押しつぶされ、瓦が散乱している。

 キックバック疑惑が薄められ自民党はラッキーだなどと嘯いていたが、惨状を見るとそんなのんきなことを言っている場合でないことがわかってきた。特に火災が発生した輪島市と会津は因縁の土地柄である。二つとも漆器の名産地だからである。会津塗は調子に乗り、安物のプラスチック容器を使い生産したために自滅したが輪島塗は木工で重厚な漆器を生産し続け、高級品としてその地位を不動にした。

 会津塗は作ると売れる時代があったため安価なプラスチック製を作り、安物の会津塗を生産し続け業界での地位を低下させた。この二つの生産地には戦略に大きな隔たりがあった。

 朝市が開かれる地域が広範囲に亘り火災にあったが、かっては良きライバルだった輪島市のすみやかな復興を祈念するものである。あわよくば会津漆器組合は出来るならば輪島漆器組合に手を差し伸べていただきたい。

(文責:岩澤信千代)