🗓 2024年01月02日

古代より日本は農業国家であり作物が育つためには雨が必要であった。干ばつで大飢饉になり多くの人々が命を落とした。逆に洪水で被害になり次のような歌も生まれた。

時によりすぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめたまへ

源実朝『金槐和歌集』(1213年)

さて、日が変わり被害が明らかになるにつれ能登地震は死者15名、火災も発生し家屋倒壊は無数という。故郷で正月を迎えようとしていた人々、それを迎える郷里の親や曽祖父は一転して一家団欒になるはずが地獄に変わった。

マスコミ・国民の注目点はキックバック裏金一辺倒から地震の被害が加わった。すなわち、一点集中にもう一つのニュースが加わったのである。岸田内閣は被害対応にしっかり取り組んで結果を出せばそれなりの得点になる。今のところ迅速に対応しているように思える。不謹慎だけども地震は自民党にとってはキックバック裏金で乾燥しつくし枯れようとするときの一滴の慈雨になった。国民の目が一瞬でもそれるからである。

キックバックは政治家の嘆きなり地検特捜部手心加えたまへ

(詠み人知らず:岸田内閣代弁)

 相当な結論、今言われているのは安倍派議員最低一人の逮捕がなければ国民は納得しないだろうと言われている。森喜朗までいければ大勝利だ。

 箱根駅伝は今、往路第3区である。青山学院の太田蒼生選手と駒沢の佐藤圭太選手がトップの座を争っている。今、太田がリードしたがすごいデッドヒートである。箱根駅伝は学生がスポーツマンシップに則り死力を尽くしているが、政治家は政策活動費などという言い訳を作って政治資金規正法違反を平気で犯している。

 青山学院原監督の「さあ、さあ、あおい」の声が箱根路にこだましている。今平塚中継所を通過した。太田は日本人選手ではじめて1時間を切った。若い国民が元気を与えているのに80歳を超えた老政治家が私利私欲(やくざの上納金に等しい枠組み)を満たしているのが今の日本の姿である。アメフトの不祥事で評判を落としている日大も平塚中継所を通過した。アナウンサーが雄たけびを上げた。「桜が来た、季節外れのサクラだ。日大だ。」4位で通過した。アメフト部のフエニックスの名前が消えるのはやむを得ないとしても日本法律学校として発足し裁判官をはじめ多くの法曹人を生み出した日本大学の廃校は誰も望まないだろう。ガバナンスが早く構築されることを望む。

青学の「負けてたまるか大作戦」のフレーズは士気を高めるのにふさわしかった。自民党に「負けてたまるか大作戦」などを唱える不謹慎者はいないだろうなあ。

(文責:岩澤信千代)