🗓 2024年01月24日
近く自民党政治刷新本部の中間報告が出される。直近の報道によると政治資金パーティーの廃止と人事権の関与をを廃止し、政策集団として生まれ変わることになりそうだ。岸田首相は捨て身の勝負に出、麻生太郎を慌てさせたようだが、宏池会は解散すれども、政策集団として岸田派存命するようなイメージだ。実態は目くらまし作戦に終わりそうな予感がする。議論の中で政党4役は派閥離脱をすべきだという意見も出ている。そうなれば麻生副総裁茂木幹事長は、派閥を離脱せざるをえなくなる。国民をごまかす玉虫色の決着にならなければいいなと少しばかり期待している。単純な構図は思うがままにならない岸田首相が麻生・茂木連合に捨て身で挑んだ挑戦と言えるかもしれない。
谷川弥一議員の議員辞職会見は同情を誘うどころか、批判が増幅された。記者に対して「あなた、頭悪いね。」発言はマスコミを敵に回した結果だろう。政治資金で芸者に15万払ったがバレて返金したとか、息子が社長を務める建設会社から1千数百馬円の寄付を受け返金したとか過去の不手際が逆に公になった。まさに火達磨状態だ。古武士然とした風貌・物言いと言い私はファンになっていたがマスコミの対応は違った。
最近文芸春秋2月号を読んでいるのだが、慶應義塾の創始者福沢諭吉が取り上げられていた。江戸時代の日本人の平均身長は156cmと言われているが福沢諭吉は173cmあったそうだ。ン?同志社の新島襄とほぼ同じではないか。新島襄は正確ではないが175cm前後と言われている。大龍寺に新島八重と結婚したときの写真のパネルがあるが、同志社資料センターの許しを受けて以前に作成したものである。資料センターにある写真を拡大し175cmに合わせた。会津村の「新島八重展」に展示したものである。二人の私学創設者の身長がほぼ同じだったとは驚いた。
福翁自伝にもあるのだが福沢諭吉は子供の時は相当な悪ガキで、大人になってからも酒を飲んでは数々の横暴を働いている。その勉学に対する追及は凄まじく英語が重要と考え、緒方洪庵塾で学んだ得意の蘭学を捨て、英語の勉強を良くした。長崎で学んでいた時に家老のバカ息子の陰謀により帰藩を命じられた。それに反発し大阪の緒方洪庵の塾に入った。家老のバカ息子のおかげで道が開かれた。
「西洋事情」などの著書はベストセラーになったがそのお金は慶應義塾の為に使った。また政府高官となれ合い、広大な土地の払下げを受けた。中津川藩出身であるが、小さな藩それも下級藩士の出身でよく後世に大きな財産を残したものだ。慶應義塾は今でも日本の代表的な高等教育機関であり有為な人材を送り続けている。
その豊富な語学力と海外経験で政府の役人へと招請されたが、すべて断り教育者の道を選んだ。過去に塾出身者と取引したことがあるがオランダのチューリップ事件などにも詳しく、基礎学力がしっかりされているなという印象だった。
キックバック裏金議員に慶應出身者はいたっけ?人数が多いから1,2名はいるだろうなあ。歴代総理大臣の出身大学ランキングを検索したら、東大19人、早稲田8人、京大5人、慶應4人だと。これが、経済界で社長の出身大学ランキングでは慶應のランキングが最上位になるのではないか。
(文責:岩澤信千代)