🗓 2024年01月26日

 キックバック・キックバック・能登大地震と暗い話題で始まった2024年。竜のごとく飛躍するどころか復興優先の幕開けとなった。暗い中で日本航空石川高校の選抜出場が決まった。彼らの活躍は被災地を何よりも元気づけるだろう。

 今日の大相撲結びの一番、照ノ富士対琴の若の相撲は大相撲ファンを喜ばせた。横綱は意地を見せた。二敗力士が3人となり優勝争いは俄然面白くなった。琴の若は相撲界のサラブレッドだ。父は元関脇・初代琴ノ若、母方の祖父は(第53代横綱・琴桜)先祖から譲り受けたものは立派な体格だけだ。見事なお相撲さんらしいほれぼれする体型だ。15日間の勝負の世界は厳しい。心・技・体を兼ね備えないと上位にはいけない。相撲をあきらめてちゃんこ屋に転業する人の方が多い厳しい世界だ。

 ところがどうだ。今の政界は2世・3世議員が多く幅を利かせている。政治家の家に生まれれば金・地盤・名前とおぎゃーと生まれた時からついてくる。有能な秘書も残る。秘書は有権者について詳しい。一般の家庭に生まれた人とはスタートが違う。政治家でなくとも3億円ほど相続税を払わなくても名義変更ができる変な世界だ。

 大相撲の土俵の大きさは一辺が6.7メートルの正方形に土を盛り、その中央に直径4.55メートル(15尺)の俵である。土俵には金が埋まっているという。結びの懸賞金は百万単位だ。懸賞金を稼ぐだけでも金になる。ただ心技体を磨いて土俵で金を稼ぐのとパーティー券で金を稼ぐのと内容に大差がある。優勝が懸かる1番などプレッシャーで夜も寝れないと聞く。

 しかし地方の代議士の懐事情が大変なものと我々は知る必要がある。地元選挙民の香典や式典に出席依頼があれば祝儀を持っていく。会合があって呼ばれれば祝儀を持って参加しなければ選挙の票は獲得できない。顔を出さなければ付き合いが悪いと言われる。「付き合いが悪いから、あいつには票を入れるな」と噂が広まる。多額のキックバックをもらった議員は別として、一般の議員は歳費、月120万もらっているとしても私設秘書の給料や事務所の賃料など経費もかかる。月100万の文書交通費の見直しは必要だけども。

 「政務活動費」という造語は彼らにとって日照りの中での慈雨であったことも認めてあげなければならない。問題は収支報告書に記載しなかったことである。堂々と慈雨について記録すべきであった。記載しなかったから飲み食いに使ったとか買収に使ったとか勘繰られるのである。

 いずれにして「天網恢恢疎にして漏らさず」で天命を待つ身となった。石川五右衛門のように釜茹での刑になることを願っている国民は多いよ。

(文責:岩澤信千代)