🗓 2024年03月02日
愛読書「文芸春秋」を読んでいると注目の原稿が目についた。
一つは「JAL乗務員緊迫の証言」(柳田邦男)である。元旦、能登半島大地震の思わぬ被害が飛び込んできて波乱の年明けに驚いていたところへ羽田空港でJALと海上保安庁の衝突事故が飛び込んできた。残念ながら海上保安庁の乗務員は6人中5名が亡くなられた。その時のJAL機の乗客・乗員は379名全員が生還できた。この奇跡的な脱出劇を導き出したのはJALのCAの適切な誘導があったからだ。そのことについて柳田氏はJALの社員教育及び緊急発生時の訓練の積み重ねが人々の生命を救ったと詳しく記載されている。
もう一つはショッキングな性被害についてである。姉弟妹が実の親に性被害を受けていたとの記事だ。娘が実名で父親を告発した。塚原たえ(52歳)が実の父親から受けた性被害はこの世のものとは思われないほど酷いものである。尚且つ大塚さんの叔母はNHK朝ドラ「鳩子の海」のヒロイン藤田三保子さんである。ジャニーズ事務所ならぬ実の父親から被害を受けた実の弟がその束縛から逃れられず自殺したという。皆さんが読んだら驚く話の連続で吐き気の催すものだ。本当にこの世にこんな話があるのかと思うだろう。被害にあっていた当時警察にも指導相談所もまともに話を聞いてくれなかった。ここにきてようやく人権派の紀藤弁護士が話を聞いてくれるようになったという。それまで相談した弁護士は受任しなかったという。
JALは常日頃の訓練がいかに大事かと思ったが、二つ目の性被害の再発防止はどう解決すればいいのかわからない。不同意性交の時効は15年に伸びたようだが。現在進行中の虐待案件をいかに解決すべきか難しい。
(文責:岩澤信千代)