4月16日に会津坂下ゆかりの赤穂浪士堀部安兵衛のことを書いたばかりである。春日八郎や陶芸家板谷波山の妻まるこが坂下町出身である。ここ坂下町にまた有名人が関係していた。どちらかと言うと知名度が低いのだがNHK朝ドラ「虎に翼」で有名になるだろう女性初の弁護士三淵嘉子である。三淵嘉子の夫は会津藩の戦争責任を背負って切腹した家老萱野権兵衛の弟の孫である。

　その三淵嘉子が会津坂下町に疎開していたという。疎開していた時のことを知っている人がまだ存命なのでは。ただ新島八重にも言えることだが、大河ドラマなどに取り上げられないと埋もれたままであることが多い。私も女性初の女性弁護士が三淵嘉子という女性だとは知らなかった。それも会津にゆかりがあるとは。

　雑学で記述しておこう。証拠はない。日本で初めて自転車に乗ったのは徳川慶喜で女性初は新島八重と言われている。

　一方で寂しく表舞台を去る人がいる。オリンピック金メダル確実と言われたバトミントン選手桃田賢斗である。オリンピック一回目2016年リオデジャネイロ五輪のチャンスは違法賭博行為で出場停止になった。2021年の東京オリンピックには出場できたが第一次予選敗退、金メダルのチャンスを失った。2020年のマレーシアの自動車事故が致命的になった。シャトルが2重に見えるほどの大事故だったという。

　香川県出身ながらバトミントンの強豪校福島県の富岡中・高で練習を積んできた。パリ五輪を目指していたが断念し18日引退を表明した。2018年には世界ランキング1位を獲得し、間違いなく金メダルをとれた実力者であった。賭博による出場停止とか自ら招いた不運が重なり、自動車事故にまであってしまった。テニスの大坂なおみ、錦織圭も精彩がなくなったなあ。

福島にとっては「明」と「暗」のニュースだな。

（文責：岩澤信千代）