🗓 2024年06月07日

 今の逆風を考えれば衆院解散はほぼ絶望的である。自民党が議席を衆院で過半数を占めている。選挙して自民党が大敗すれば、自民党総裁になっても総理大臣にはなれない。谷垣・河野洋平など自民党総裁になっても総理大臣になれない議員も多いのだ。

そうなのだ。自民党総裁選まで低空飛行で続投して、総裁再選を狙うのだ。麻生派を除いてすでに表向きは派閥は解消した。漂流している流木(派閥の締め付けがなくなりすがるところがない議員)を萩生田だとか菅とかキーマンに集めさせるのだ。

 餌は大臣とか副大臣にすれば主を失った魚はパクパク針に食らいついてくる。派閥解消ということは、任命権限がある総理大臣に権力が集中することなのだ。この権力を使って議員票を集めまくれば内閣支持率20%の岸田首相には続投の目があるのだ。最終的にはこの選択しかないだろう。フルスペックの総裁選になれば石破茂有利などといわれているが、彼は理屈っぽくてミサイルが飛んできても決断できない

 6月解散は不可能だし7月に都知事選は蓮舫が勝つだろう。減税は何ら実質的にとって国民に利益がないことが徐々に明らかになりつつある。都知事選は自民党が表に出ずステルス選挙になるのではとコメンテーターは騒いでいるが本当にステルス爆撃機が飛んでいるのは自民党議員の中である。総裁選投票の猛烈な一本釣りが始まっていると思う。

 権力者と国民との乖離は最高潮になるのだろう。総理にふさわしくないと考える国民の希望とはかけ離れたリーダーが生まれる可能性が多いに予見される。

(文責:岩澤信千代)