🗓 2024年08月16日
自民党総裁選に立候補するためには20人の推薦人を集める必要がある。このハードルを乗り越えられるか、無理だろうと言われているのが石破茂と高市早苗である。高市早苗は現職政調会長であるが早々と勉強会を立ち上げたが、前回は安倍晋三の強力な押しがあったので総裁選出馬のハードルはクリアした。ここのところ、総裁選は決選投票になることが多い。今回も同じ構図だろう。第1回投票は好き勝手にさせて、決選投票で決定する。そのためには票を分散させて最終的に一本化するというキングメーカーの意思が強く働くのだ。今回の総裁選でノミネートされている人物は自分一人では20人を集められない議員ばかりだ。河野太郎も麻生太郎のお墨付きがなければ20人は集まらないだろう。茂木は麻生派の55人を味方につければ集まるし、投票でも自分の派閥と麻生派を加えればそこそこの票は取れる。本選でも勝つ可能性がある。但し、派閥の論理が前面に出る可能性があるわけで、総選挙では国民の鉄槌が待ち構えると思わねばならない。
従って、麻生・菅は結託して小泉進次郎を担ぐかもしれない。しかし、小泉進次郎はその経験不足からすぐに馬脚を顕し、失速する・墜落する可能性が高い。関東学院卒の進次郎には人脈も限られる。小林ホークの方が東大閥・財務省の人脈がある。しかし、小林ホークは、そつのない回答をいうが角栄に見られるような人間的な泥臭さが見られない。清話会生みの親福田赳夫の孫の福田達夫もピンボケな発言であきれられた。いずれにしても次回の総裁選では派閥解消云々がどんな変貌を遂げるか試金石になるであろう。キックバックで派閥解消しなかった麻生派55名がどう行動するか。麻生太郎は派閥内の結束を言明しており、勝手な行動を許さないと厳命したと伝えられる。ハットをかぶり大物面している麻生太郎がパイプをくわえた吉田茂にならんとする野望には期待してはいけない。マッカーサーの「老兵は去るべし」の言葉がふさわしい。
上記を書いた後で新聞を見たら小林ホークが推薦人を20名集め立候補するという。勝ち馬に乗る作戦を各議員は必死に行うのだろう。最高権力者に味方するのが自分の立身出世につながるのだから必死だ。大乱戦の模様を呈してきた。
ピンボケ石破茂は台湾で事実上の出馬表明を行った。日本国民は台湾有事より自分の生活の方に関心事があるのだよ。自分の得意な分野である防衛を訴えたかったのだろうが、国民には違和感しかもたらさなかった。
(文責:岩澤信千代)