🗓 2024年11月16日
主演・監督・脚本ともに会津出身、もちろん舞台も会津の「ほんとうの会津の映画」会津の映画とネットに出ていたので米沢まで女房と映画を見に行った。高校時代風紀を取り締まる担当の先生がいたころは5件くらいあったような気がするのだが、今会津に映画館が一軒もない。
学生時代女房とよく新宿歌舞伎町のコマ劇場近くにあった名画ミラノ座によく映画を見に行った。名画が安く見れた。すでに中古の番組であるが「ロミオとジュリエット」「俺たちに明日はない」など名画を格安で見たものだ。

米澤の映画館は7つの放映室があった。私たちが入った1号室は定員100人くらいで20名弱がその場にいた。新宿の名画ミラノ座はもっと客席数があったような記憶がある。7つも上映室がなかった。女房は慣れたものでポップコーンを買ってきた。甘いポップコーンで女房は全く食べなかった。他のアベックは味なしのドンブリ大盛のポップコーンを食べていた。映画にはポップコーンがつきものだ。
その時から夫婦で映画を見に行った記憶がないから50年ぶりくらいだ。当時女房との待ち合わせ場所は新宿紀国屋前であった。当時は携帯電話などないので一時間待って会えなくて後で責任のなすり合いをすることがままあった。そういう面では今の若者は幸せだ。携帯のおかげで待ち合わせですれ違うことはない。
映画のテーマは夫と知り合ったラーメン屋で食べたおふくろの味である。愛する夫を失って味覚障害に陥った女主人公が息子の代になったラーメン屋に通う。ラーメン屋の息子は知人をかばうため刑務所に入った。母親が残した日めくりカレンダーに書かれたレシピを見て母親の味を再現しようと奮闘するのだがうまくいかない。また日めくりカレンダーには息子の出所日が赤丸で記されていた。「八重の桜」と違い訛りの指導は適格だ。綾瀬はるかが使うNHKの方言指導には多々違和感があったのだがこの映画はうまかった。
丁度、母親とのやり取りのストレスから味覚障害になった女房と顔を見合わせて笑った.一週間前県立医療センターで女房は下血し精密検査を受けたばかりであったからである。体重が激減して下血したから本人は癌でないかと不安になっていた。
この映画の結論は主人公の息子が努力に努力を重ね、母親の味を再現できた。ハッピーエンドでよかった。母親は石田えりで熊本出身であった。石田えりの熱演は重要なファクターだったので会津出身の女優でなければと主張するのは失礼と思った。石田えりの演技は素晴らしかった。機会があれば皆さんもご覧になってください。むつ市まで行きますかねえ?会津弁満載です。