🗓 2020年03月07日
宝塚歌劇団は3月9日から公演を行うことを発表した。入り口にサーモグラフィーを設置したり客席の換気を強化したりするなどして感染防止に努めるという。大英断である。
世の中は今、正体不明のコロナウイルスで委縮している。大阪のライブハウスでは感染源となり多くの感染者が出ている。密閉された空間で2時間以上も同じ空気を吸っていたためと言われている。
東日本大震災の時、多くのアーテイストが被災地を訪れ多くの人を励ました。絶望の中にいる人に多くの希望を与えた。会津若松市に避難していた大熊中学校に綾瀬はるかが訪れて生徒を励ました。その一週間前に依頼されて私は大熊中学校PTA教育講座で「新島八重のたくましさ」と題した講演を生徒の前で行った。その頃は160名ほどの生徒さんがいたと思う。
校長先生に綾瀬はるかに拙書「不一・・・新島八重の遺したもの」をお渡しするよう依頼した。数日して、綾瀬はるからしき礼状が(ハガキ)が届いた。礼状の内容からして筆跡はおそらく本人のものであろうが、「らしき」とはなんと差出人名が書いてないのである。
アーテイスト・ミュージシャンは国民に希望を与えることができる才能(タレント)を持っている。
宝塚の決断は見えない敵に対する委縮する世の中に希望を与える。
準備を万全にして敵を迎え討つ。慌てふためいてトイレットぺ-パーに汲汲とする今だからこそ、国民に挑戦する心を醸成してほしい。
まさに天台宗の開祖最澄の
「一隅(いちぐう)を照らす、これ則(すなわ)ち国宝なり」
であろう。
(文責:岩澤信千代)