1972年9月25日に田中角栄が日本の現職首相として中国を訪問した。
9月29日「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」に田中角栄、周恩来首相が署名した。
この国交回復したときに両首相が乾杯した日本酒である。「越の誉　純米大吟醸　秘蔵古酒」
柏崎市の原酒造が作っている。柏崎在住の池嶋様からご恵贈いただいた。60数年生きてきてその存在と味を初めて知った。
田中角栄が歴史的偉業の時に中国に持ち込んだ地元の銘酒である。
昨日ワイングラスで一杯頂いたが琥珀色の輝きでとてもフルーテイな味がする。
同封されていた周恩来と田中角栄の乾杯写真があるのだが、蔵元に問い合わせたら著作権の問題でHP掲載は無理との事で断念した。
晩年田中角栄はオールドパーをあおっていたが、この銘酒を少しずつ飲んでいたら寿命も違っていたのではなどと考えた。
歴史的な偉業の場面で地元の銘酒を持参した角栄の心意気が伝わる。紹興酒や老酒では役立たずだったのだ。その時、日本は台湾（中華民国）と国交断絶したのだが、そのことは今は置いておこう。
ふるさと新潟の酒が中国の酒には負けないことを十分すぎるほど田中角栄は知っていたのだ。