🗓 2021年09月02日

日本国総理大臣。自民党総裁として持つ権限により、6日には自民党役員人事・内閣改造に菅首相は着手するという。自民党総裁候補岸田文雄氏がぶち上げた目玉政策自民党役員任期問題をつぶすのが目的だ。選挙に弱い、ムードで勝ち上がった3回生以下の議員が「菅首相・二階幹事長では選挙は勝てない」という拡がりが背景にある。人事を刷新して選挙の得票を伸ばす作戦だ。ここで自民党幹事長の人選を誤れば国民は菅再選に協力しないであろう。コロナ対策で後手後手に回ってきた菅政権に国民は信を感じてはいない。またしても老獪な人物や経験不足の人物が幹事長になることを国民は望んでいない。

菅総理が自分の身を守る為に幹事長職を辞めさせられる二階氏はどう動くか。二階氏は菅首相との会談で支持率低下で苦境にある菅首相の意をくんで辞任要請にはニコニコと対応したらしい。週刊現代によると自分の身を守る為に首を差し出した菅首相の総裁対抗馬に石破茂氏を二階氏は担ぎ上げるのではと報じている。

岸田氏は第一第二派閥の細田・麻生派の協力がなければ勝ち目はない。自民党員票の人気がないからである。石破茂氏の方が地方の自民党員票の得票率が期待できる。二階氏がいくら頑張っても大派閥が動かなければ総裁選には負ける。派閥の論理で自民党が次期総裁を選べばまた国民の人気が離散し、衆院選挙では50どころかそれ以上自民党は議席を失うだろう。

過去の小泉純一郎などの人事刷新では確かに2度ほど内閣支持率が大きく上昇したこともある。今度の幹事長交代は菅首相にとってはもろ刃の剣を素手でつかんだに等しい。国民の賛同を得られるかどうか注視したい。就任要請されてもコロナ禍の泥船に名誉職とはいえ役員・大臣としてはと乗船拒否する人もいるかもしれない。松平容保の様に火中の栗を拾う仕業に似る心境でなければ到底顕職は引き受けられない。非常時で新型コロナ担当の3大臣は動かせないらしい。となると時期総理大臣の世論支持率が高い河野洋平は幹事長は無理か。小泉環境大臣は評論家がテレビで言うには経験不足だという。幹事長に誰を選ぶのだろう。ガースーのお手並み拝見である。今までに官房長官として使ったような小手先は通用しない。

それと新型コロナ対策に惑わされ財政規律が緩んでいるので、将来の国民負担が増えないよう祈るばかりだ。無能なリーダーのせいで次世代に負担を遺すようなことがあってはならない。

(文責:岩澤信千代)