12月4日岸田首相が会津を訪問し「スマートシテイ　アイクト」などを視察するという。会津地方の訪問は初めてだという。

会津出身者で総理大臣に一番近づいたのは伊東正義であった。大平正芳の盟友で多くの推薦を頂いて本人が良とすれば首相になれた。しかし、本人は体調不良を理由に断った。そこで秩父宮妃殿下の輿入れに次ぐ会津の希望はついえた。岩手県では原敬と鈴木善幸と総理大臣を輩出しているが、福島県では甲子園優勝と総理大臣の就任はまだない。

それは後進に期待するしかないのではあるが、現役首相が会津若松を訪問することはそれなりに喜ばしいことだ。10月17日に初めて来県し浜通りの復興状況を視察したが、今回の会津訪問では戊辰戦争後廃墟となった町が、150年経ってもたくましく存在している会津の歴史を幾ばくか感じ取って帰って頂きたいと思う。室井市長の健闘を祈る。

（文責：岩澤信千代）