🗓 2022年10月07日
ロシアのプーチンは戦況の不利を軍司令官のせいにして罷免し、自分の身を守ろうとしている。一方でウクライナの総司令官は戦い方を現場に任せているという。逆にプーチンは現場の指揮官に直接命令して混乱させているという。戦争を知らない諜報機関の職員上がりの大統領が軍の戦略に口出しするとは。将軍も下士官も命令を兵隊が聞くはずもない。サルジュ―大将はソ連の戦い方もEUの戦い方も熟知している。
ワルシャワ条約機構の名残で東欧には兵器も戦略もソ連時代のものが遺っている。ポーランドにあるミグ戦闘機をウクライナに移送しようとしたのもウクライナ兵士が操縦できるからだ。F15などの米製戦闘機は訓練しないと操縦できない。米国は戦術核兵器の誘発が怖くてミグ戦闘機のウクライナ配置は見送られている。
サルジュ―大将はロシア軍の指揮命令系統を熟知している。上からの命令がないと兵を動かせないロシア軍は硬直的な戦いしかできない。また投降したロシア兵の証言によるとロシア軍の下士官クラスのレベルがこれまたひどいらしい。
一つ不安があるのが冬将軍が近いということだ。ウクライナ軍は、絶好調で進軍しているが冬が来ればロシア軍に時間の猶予を与えてしまう。ゼレンスキー大統領を単なる喜劇役者と見誤ったプーチンは自滅の道を選んでしまったのだ。
今ニュースで流れているのはプーチンの私兵「ワグネル」(民間軍事会社)が傭兵を集めまくっているという。囚人やマフィアとか65万の月給を130万迄あげて募集しているという。生き残れば釈放されるという。ところが囚人は人殺しはできても戦争経験がないので役に立たないという。一方でロシア軍兵士は手りゅう弾を二つ渡されているという。ウクライナの捕虜になるなら自爆せよということらしい。不合理が不合理を増幅させている。戦争に未熟な囚人はほとんどが生き残れないだろうといわれている。ロシアでは自由を餌に死を選択させられているのだ。
(文責:岩澤信千代)