🗓 2023年04月10日
奈良県知事は維新の新人が勝った。自民党は高市早苗の活躍(?)で候補を一本に絞り切れなかったので戦う前からすでに敗北していた。自民党北海道知事2連勝と騒いでいるが、夕張市長を務めた元公務員の現職知事の個人的な人気のおかげである。維新の馬場信幸代表は地方議員600人を目標にしている。立民の体たらくのおかげでこれは目標に近づくかもしれない。反自民党の受け皿として合格点をもらったように見える。
社会党が躍進したときに同志社出身の土井たか子党首は「山が動いた」と言った。今年の地方選はひょっとすると山が動くかもしれない。
政策的にあまり違わない自民党と維新の二大政党に向かうのか。「是々非々」という言葉が維新は好きだ。「是々」ばかりになると自民党一党支配と同じことになる。
一方で公明党は前半戦の道府県議選と政令市議選で計342人を擁立。340人が当選した。会員数が減少していると言えるが選挙の強さをまたしても見せつけた。公明党は連立与党であるが、維新も権力に近づこうと自民党との距離感を図り虎視眈々と狙っている。ある意味では政局において公明党VS維新の構図もありうるかもしれない。花婿は自民党である。共産党は一人負け。歴史的役割は終了したか。
田中清玄が武装共産党員であった頃、彼の母親は息子の所業を改めるために遺書を残し、壮絶な割腹自殺を遂げた。その後、清玄は転向し、右翼となり日本の資源外交に多くの足跡を残した。早稲田の田中愛治現総長の御尊父である。
それと展開にもよるが維新の創立者である橋下 徹が日本国の総理大臣になる可能性も出てきた。タレント・弁護士の給料と公的な人間になるのと天秤にかけるだろうが、維新のリーダーに全国的知名度で彼に優る人材はいない。今後の党勢を伸ばすには彼の出番が又来る可能性が無きにしも非ずである。
(文責:岩澤信千代)