🗓 2023年10月30日

以下J-CASTニュース

日本経済新聞社とテレビ東京が2023年10月27日から29日にかけて行い、29日夜に発表した調査結果では、内閣支持率は9月の前回調査より9ポイント低い33%で、21年10月の政権発足後、最低を記録した。不支持率は8ポイント高い59%だった。

政党支持率は、自民党が6ポイント低い32%。12年に政権を奪還してから最低を記録した。2位は日本維新の会と立憲民主党が同率で9%だった。ただ、維新は2ポイント減少したのに対して、立憲は3ポイント上昇した。

自民党の政党支持率が下げとどまらない。国会討論を聞いていて岸田総理の答弁のうまさは際立っているが、中身がない。国民は彼の答弁に未来を感じていないからだ。「高度経済成長」とか「貧乏人は麦を食え」とかインパクトのある発言はなく、言質を取られぬような逃げ道だらけの答弁に嫌気がさしているのだ。「日本列島改造」とか「山を崩して越後に雪が降らないようにする。掘った土は埋め立てに使い佐渡島迄陸続きにする」とか荒唐無稽なことを田中角栄は平気で言っていた。岸田首相の答弁は政治家の答弁ではなく、官僚が睡眠時間を削って書きあげた模範解答を読み上げているだけだ。すなわち「偏差値答弁」だと国民はうすうす感じているのだ。それにウクライナ・ガザ戦争があり舵取りが難しいので、他の自民党の有力者が火中に入り総理大臣になろうともしない。このままではダメ総裁であっても、自民党の総裁選に再選されかもしれない。今解散、1月解散でも自民党は議席を減らすだろう。総理の専権事項の衆院解散など行うなど夢のまた夢だろうし、選挙に負ければ総裁選に勝つこともおぼつかなくなる。岸田総理の安全運転は解散無しで総裁選を乗り切るしかないのでは。衆院選で自民党が負ければ、岸田首相を引きずるおろそうという議員が鎌首をもたげてくるのはミエミエである。世耕参院議員が吼えているが、参院議員は議院内閣制の下では総理大臣にはなれない。気軽な立場なので現総理をこき下ろすことにも手心を加えなくなるだろう。第4派閥の領袖では最大派閥の元オーナーの森喜朗に尻尾を振るしかないのかな。

(文責:岩澤信千代)