🗓 2023年11月30日

 日大のアメフト部が廃止されることになった。京都大学と日大のアメリカンフットボール大学日本一を争う試合はいわば風物詩として定着していた。非常に残念だ。学長・副学長の退任が決まった。部員の大麻使用が保護者から通報があったのに即警察に届け出ず、対応を迅速にとらなかった責任の為である。 

これからアメフト部に入ろうとしていた新入生や悪いことをせずに黙々と練習に励んできた多くの部員にとっては無残な青春の挫折を味わうことになる。今月中に改善計画を文科省に提出することになっていたが「臭いものに蓋をする」選択を日大はしたとも受け取れる。私学助成金は私立大学に取り、死活の問題である。

 これから日大ブランドの復活は容易ではない。入学希望者も激減するだろう。多くの日大OBは自分の出身大学を隠すだろう。

ある時期には日本の裁判所判事は東大と日大が占めていたこともある。日大の建築科出身は日本の建設会社の役員を席巻していた。多くの日大OBは日本の発展に貢献してきた伝統校の凋落である。近畿大のボクシングは部は廃部から3年たって復活した。日大アメフト部もほとぼりが冷めてから復活するのだろうか?

 関東学院ラグビー部も不祥事を起こし大学最強のチームの復活は絶望に近い状況だ。トップを争ったチームの復活はとこしえに訪れないかもしれない。政治規正法違反と大麻事件は50歩100歩ともいえる。殺人事件とは違い被害者はいない。かたや政治家はうまく逃げ切り、大学生は青春の挫折を味わう。変なことである。

(文責:岩澤信千代)