🗓 2024年01月30日
自民党の茂木敏充幹事長が窮地に陥っている。原因となったのは、1月25日の読売新聞の報道だ。同紙は1面カタで、自民党執行部が清和政策研究会(清和会、安倍派)の塩谷立座長のほか、松野博一前官房長官ら、いわゆる「5人衆」らを念頭に「安倍派幹部に離党要求」との記事を出したのである。この記事を見てすぐに動いたのが清和会元会長で、今なお同派に影響力を持っている森喜朗元首相だった。森氏は即日、衆院議員会館内の麻生太郎副総裁の事務所を訪れ、読売新聞の記事にある「執行部」に岸田文雄首相や麻生氏も含まれるのか質した。清和会関係者によれば、麻生氏は「知らない」との回答だったという。岸田首相も同様で、「執行部」とはなっているが、茂木氏の独断だったことが判明した。(アサ芸プラス)
タイトルは「策士策に溺れる」である。私は前に書いた。茂木の行動は図らずもそのようになった。今回の一連の行動で茂木・河野太郎の自民党総裁就任の目は消えた。河野太郎は麻生派なので麻生から禅譲される可能性がなくなったと思える。派閥を残すことが国民の味方に一致していないことも麻生派は理解していない。茂木派程離脱者は出ていないが、麻生のハットはおじいちゃん吉田茂の葉巻とは格が違うことが明白になってきている。
(文責:岩澤信千代)