🗓 2024年02月09日

『派閥解消』の本質は『派閥再編』である。高市早苗経済安全保障相が活発に勉強会を開き自民党保守派を取り込もうとしているが、所詮国会議員は勝ち馬に乗る。猟官活動の時に誰についたかによって大臣などの要職につける。派閥解消と言って騒いでいるが、これはひとえに任命権を持つ総理大臣に権力が集中することに他ならない。派閥があれば首相も派閥の長の意見を入れて組閣してきたが、この足かせが外れるわけである。米国は大統領が共和党・民主党政権になるかで、官僚もがらりと変わる。日本の霞が関はそういうシステムになっておらず、官僚機構はそのまま残る。これは政策の継続というう意味ではメリットになっている。

 競馬にはテレビ馬というのがある。スタート直後から飛ばす馬でゴール手前では息切れして着外になる馬のことである。14人くらいの勉強会を開いていかほどの力になるのだ?高市さんは間違いなくテレビ馬になるだろう。小池都知事や上川大臣と比べて数段能力が落ちる気がするからだ。台風の目にだれがなるか。ゴールを突き抜けるのは誰か。権力にしがみつくのに汲々としている岸田首相はゴール前の争いに残れるのだろうか。6月解散説が濃厚だが、選挙に勝てないと思う議員が増えればほかの神輿を雪崩を打ったように担ぐのが世の常だ。

 派閥に変わる政策集団などできるのだろうか。伊藤正義が言ったように「シャッポを替えるだけではだめだ。」になりそうな予感がする。

しかし安倍派幹部が誰も責任をとらないことなど許されるのだろうか。検察がだめなら国税庁頑張ってくれという人が増えている。