🗓 2024年11月30日

 ラグビーの関東大学リーグ対抗戦は明日12月1日、東京・国立競技場で100回目を迎える大学ラグビー対抗戦「早明戦」が行われる。6戦全勝の早大に対し、明大は5勝1敗ながら逆転優勝の可能性が残されている。29日に取材に応じた明大のナンバー8木戸大士郎主将は「接点で前に出る。そこで上回っていく」と代々刻まれる「前へ」の精神を胸にライバル打倒を誓う。(産経新聞)

 隣のN君が来て明日の大学ラグビーの話になった。早明戦のチケットを見せようと思い財布をのぞいたら、ない。昨日、HPに載せるためにスキャンしたのを思い出した。この話が出なかったら、明日国立競技場の入場口で足止めを食らうところであった。 危機一髪。プリンターの中にチケットを置いたままであった。そのまま上京したら大変な目に合うところだった。

 危ない、危ない。歴史的な100回試合を国立競技場で見れなかった。神楽坂の飲み屋で試合状況を友人から聞くだけで、ビールを飲みながらの観戦もできなかった。そんな悲しいことはない。

 危機一髪の苦境をかろうじて逃れることができた。今年は久しぶりに早稲田に全日本クラスの選手がいて黄金時代だ。日本一も狙える立場にある。過去、明治とは何度も死闘を繰り返しており、戦前の予想が覆ることが何度もあった。野球の早慶戦と同じようにラグビーの早明戦には数々のドラマが隠されており、選手たちも相手打倒に燃えるので別な力学が働くのだ。

 ラグビーは野球と違い1塁側、3塁側と敵味方に分かれて座らない。応援席は敵味方が混然としている。エンジのフラッグを持ったものと青いフラッグを持ったものと校歌を歌うときに敵味方がわかる。校旗のフラッグは500円程度で販売されている。あとトライを取った時の歓声・拍手で敵味方が識別できる。外国で繰り返されるサッカー乱闘と違い応援席は混然としているが乱闘事件は発生しない。そこにラグビーの魅力がある。明日は勝利の美酒となるかやけ酒となるか。勝っても負けても友人と飲む1年に一回の飲み会は人生の慈雨である。

29日、両校がメンバーを発表。6連勝中で6年ぶり優勝を目指す早大は先発に服部亮太(1年=佐賀工)を起用し、東京・上井草で連係を確かめた。第1回の定期戦は1923年(大12)で、通算55勝42敗2分け。17年ぶりの全勝優勝で、節目に花を添える。5勝1敗の明大は東京・八幡山で練習し、萩井耀司(1年=桐蔭学園)を先発に抜てきした。優勝の可能性を残す2校のルーキーが新たな歴史を刻む。(日刊スポーツ)

早稲田の55勝42敗当言う成績が両行の実力が拮抗している証左である。だから本物のライバルと言える。

日本に初めてラグビーを持ち込んだ慶応は弱すぎて、野球のような早慶戦とはならなかったのである。

(文責:岩澤信千代)