農林官僚上がりの鈴木じゃ駄目だ。福岡市もおコメ券の配布を見送った。発行するには券の印刷から始まって職員の手間は膨大なものになる。いわば発行経費がバカにならないのだ。福岡市は下水道料金を2か月無料、商品券などに代替するという。あちこちで地方の反乱が続いている。

　一見おコメ券=物価高対策に聞こえるが愚策だ。誰が考えた？コメの値段が下がらないではないか。過剰在庫の米卸業者が悲鳴を上げ始めたらおのずと投げ売りし米価が下がる。

　そもそも物価高がなぜ悪い。GDPの半分が消費である。デフレ不況が何年も続いて日本のGDP成長率が上がらなかった。国民の所得を上げるのが優先されるべきだ。年収の壁も一つの妙案だ。

　確かに食料品の値上がりはすさまじい。私の好きな塩ラーメンなどのインスタント食品は、驚くほど上がった。コーヒー豆も相当上がっている。セブンでいつもは500円程度だった粉が800円（240ｇ）ほどになった。それに容量も減らされている。大好きなサバ缶も１００円台で買えたものが３００円くらいになっている。

コメの値段は下がらない。ラーメンも500円程度の値段が長く続いたが今では1000円前後が当たり前だ。年金暮らしにはきつい状況だ。ただ消費がGDPを押し上げるのは間違いない。

（文責：岩澤信千代）