🗓 2021年03月01日

首相の長男が絡んだ東北新社疑惑からぐるなび会長滝久雄氏の文化功労者の選考まで、ネポティズムの疑念が広まってきた。安倍晋三の「桜を見る会」は不特定の有権者招待疑惑であるが、菅首相は特定の人物の持ち上げだ。GOTOイートの受託事業であるぐるなび会長と首相は横浜市議会議員であったころからの付き合いで滝会長の関連企業から企業献金も行われていたらしい。滝会長が主宰する囲碁大会をテレビ放映してきたのが東北新社「囲碁・将棋チャンネル」だそうだ。そこの取締役だったのが、長男の菅正剛である。
 菅首相のスキャンダルは暴かれると簡単な図式が浮かび上がってくる。加えてネポティズムに根差した官僚機構への信賞必罰である。
 あまりにも単純すぎて、首相の日本語のボキャブラリーの使い方が貧困な答弁とまさしく同じで、私も少々この方に日本国を任せて大丈夫かと不安になってきた。櫻井よしこ先生も産経新聞の菅首相との対談は受諾しなければよかったと言われたのもうなずかれる。私も田舎育ちであるから地縁・血縁にはどっぷり浸ってきたからわかるのだが、それ以上に最高権力者は地縁・血縁より、公正・正義であることがより求められている。
 リーダーに求められるのは「公正かつ明瞭であること」である。

(文責:岩澤信千代)