🗓 2021年09月23日
ネットニュースを見ていたら河野太郎苦戦と出ていた。石破茂と小泉進次郎とタッグを組んだ「小石河連合」のおかげで国会議員の票が離れているという。遠心力が働いているという。「毒饅頭を食べた」と私は前稿で述べたがその通りになりつつある。小泉進次郎は父親譲りの単純明快なボキャブラリーを持っていて人の心を一瞬でつかむ能力にはそこそこ評価するが、いかんせん政治家としての実績はない。私生活においてもセレブ的な金銭感覚が漏れ伝えられる。おまけに人気凋落のガースーまでが神奈川県がらみで河野陣営を応援している。負け犬が数匹集まってわんわん吠えているようにしか見えない。石破・菅は政治人生ではもう負け犬から脱却することはできないだろう。石破茂は小選挙区の当選も危ないのではないか。「おらが村から総理大臣」と応援していた地元有権者は目が覚める。総理大臣の器でなかったことが今回の総裁選で明らかになったからである。国会議員の仲間を作れなかった人格に問題があった。過去の戦いにおいても、弱者連合は人数は多くても戦に勝つことがないのは、日本国の戦国時代からの例からしても多い。蒲生氏郷のように「鯰(なまず)の兜をした武者について戦え」と言った人望のある大将の軍が勝つのが常道である。
岸田文雄と蒲生氏郷と比べようもないが、毒饅頭を食らった河野太郎に勝てるのではないかという予感がしてきた。敵のエラーで得点が入るという野球とかサッカーの試合でよくある話だ。
但し、岸田氏には一抹の不安がある。皆さんもご記憶にあると思うがコロナ対策で打ち出された定額給付金である。一旦、自民党内で結論が出たような条件付き一時金である。その時岸田氏は政調会長だったと思うが、ほぼ30万支給で自民党内の結論が出ていたと思うがもったいぶってインタビューに答えていた。ところが結果はどうだ。世論の反響を敏感に感じた二階幹事長の一声で全国民に一律の10万円の給付となった。まさに岸田は置いてきぼりのピエロだった。それも誰にも振り向かれなかった道化師であった。あのレベルで一国の宰相が務まるのであろうかと心配になるのは私だけであろうか?それに自分の推した代議士が選挙で落ちている。ほとんど二階派のテコ入れした候補に負けている。いわばグループ員を当選させられない派閥の領袖ともいえる。
河野太郎のエラーにより高市早苗がひょっとして2位もあるのではないかとの予測もあるが、こちらは安倍晋三の罪隠しになる恐れがあるから各々方、用心召されよ。財務省の善良な官僚が良心に反して証拠隠蔽の片棒を担いで自殺した。原因を作ったのは、自己保身のためのシンゾウの国会答弁からだ。森友疑惑究明で「私や妻が関係していたことになれば首相も国会議員も辞める」発言。ここから官僚の過度な忖度(そんたく)が始まった。そして善良な官僚が自ら命を絶った。
河野が3位となれば今後の河野総裁の実現も危うくなる可能性も出てくる。麻生氏が河野に注意した悪夢も現実になるだろう。「当選しても短命内閣」ではなく「総理総裁は無理」と言われるかもしれない。歴代総理の中には、総裁選は数回敗れても復活して総裁の椅子を獲得した人も多いので一概には言えないが、わがままを聞いてくれる同僚議員が増えない限りは赤信号継続となりかねない。オオカミ少年・仏の顔も三度までといい、石破氏のようにもうこれ以上立候補して敗れれば政治生命喪失という副作用も覚悟しなければならないだろう。出遅れたワクチン接種も接種率で米国を抜き去りそうだ。これはワクチン担当の河野大臣の突破力の恩恵か?多くの国民が河野太郎の努力のたまものだとは思っていないだろう。地方自治体の現場力があればこそだろう。
勧善懲悪が昔から伝わるヒーローの姿だ。ドラマ・漫画を安心して見ていられるのは、必ずヒーローが勝つからだ。ヒーローが敗退すれば、サスペンスドラマや漫画を誰も見なくなる。政治も同じで、不正が横行するなら誰も政治家を認めなくなる。ポリティシャンなる政治屋ではなく国家百年の計を国民に提示できるステイツマンを我々は望んでいる。
(文責:岩澤信千代)