🗓 2021年11月07日
国民民主党は、立憲民主、共産、社民各党と国会運営で連携してきた「野党国会対策委員長会談」から離脱する。前回の総選挙で11議席獲得し、大躍進した維新の41議席と合わせると議員立法を提出できる50議席になる。この二つの党は以前から改憲を主張していた。立憲・共産連合より主張が一致しやすかった。立憲民主と別れた国民民主党は消滅の危機になるのではと予想されたがかろうじて命脈を保てそうだ。維新にとっても大阪を中心とする地域政党のイメージから全国区へ脱皮できるメリットがある。仮に合併すれば国民維新党か?仮に両党合併して一つの党になると立憲民主党の埋没が予想される。そうなると必然に反自民勢力・半改憲勢力の弱体化につながり、戦前の大政翼賛会のようになってしまうか案じられる。
連合の会長は立憲民主党が今回進めた共産党との連携が衆院選挙敗北の要因だと言ってあからさまに枝野党首がすすめた選挙協力を批判した。これから行われる立憲民主党の党首選は共産党と連携するかしないかが重要な踏み絵になることは間違いない。
米英のように2大政党が政権交代をできるように期待して小選挙区制を日本は選んだが、野党の弱体化でこの試みも失敗に終わるのか。過去の民主党政権の犯した行為は、拭い去れないものだろうか。東北大震災直後、現場の状況も顧みず視察に訪れた無能な首相の姿を忘れるのは今でも苦痛である。
(文責:岩澤信千代)