🗓 2022年02月23日
岸田首相の記者会見を見ていて、このリーダーは平時ではよいが有事には通用しないリーダーだなとの想いを強くする。いたずらに国民を不安にする必要はないが、ロシアのウクライナ侵攻は中国の台湾進攻に直結するものである認識はあるのかどうかが心配なのである。ロシアが腕力で国家を切り取るのを認めれば、中国だって台湾は固有の領土であるから、俺たちが主権を獲ると言ってくるだろう。その時東アジアはどうなるか。日本はもっと態度をはっきりさせなければならない。その隙を狙って北朝鮮がミサイルを日本に向けて打ち込んでくるかもしれない。
ニュースを見ていて驚くのはウクライナには何百人もでは入るシェルターがある。そこに水や食料を備蓄している。日本はどうだ?太平洋戦争時に活躍した防空壕すら見当たらない。第二次世界終戦時より、アメリカの傘の下で平和と水はただ同然と70年以上過ごしてきた我々には国土・主権を守るすべはあまり持っていない。さすればどうするか。外交努力しかないと結論づける。果たして国民の安全は守れるのか。国民にはオープンに出来なくとも水面下で何種類ものシミュレーションを研究させているのだろうか?
自衛隊の人数と保有武器では戦えないのは、対中国、対北朝鮮においても日本が貧弱なのは自明の理であるし、トランプ大統領以来「自国主義」に向かった米国の軍事力にも期待できなくなっている。「世界の警察官」の地位を否定した時から米国のパワーが減速しているのは明白である。であるから、日本では有事のリーダーが待ち望まれているのだ。
(文責:岩澤信千代)